応援、褒める
7月の長距離イベントとして、ホクレン DCがある。7月で20度を超えない北海道だから可能なことだ(もちろん猛暑になる場合もある)。
他の種目と違い、長距離は明確に勝負レース(順位重視)と記録更新のレースがある。中には勝負レースで自己ベスト更新をする場合もあるけれど稀なこと。大抵はそもそも実力通りの自己ベストじゃなかった場合がほとんどである。
勝負レースでは一緒に走る相手より速くゴールすることが目的、自分対相手の構図になる。記録更新のレースでは全員が、人対タイムになるから目的が一致しているので記録更新を狙いやすい。
他種目(特にフィールド種目)で勝負重視の中でも他人のパフォーマンスに刺激受けて記録を更新したりするのは羨ましくもあるが、長距離も一緒に走ってる中で刺激しあえる。
冒頭に挙げた、ホクレン DCも記録更新を目指す大会である。こういった記録会で記録更新をするのに大切な要素は
・組の設定(タイム設定、メンツ)
・グラウンドコンディション
・本人の調子
・雰囲気
である。
今回の本題は一番下の、雰囲気について考えてみる。
実はこの雰囲気を作るのは走っている本人ではなく周囲である。当然、最終組(一番速い組)が盛り上がるなど実力によっても決まるけれどそれすらも周囲が期待しているからである。
大会によっては4レーンぐらいまで応援が近づけるものもあり応援そのものが近くに聞こえると励みになる。
今回タイトルに挙げた応援も、雰囲気づくりに大切である。良い応援はパフォーマンスを上げて、良くない応援はパフォーマンスを下げることさえあると思う。
では、選手がパフォーマンスが上がるのはどんな時かというと「楽しい」、「いける、更新できる」、「調子いい」そういったプラスの感情になっている時である。当然苦しくもあるわけですが、トータルでプラスになっている、苦しさよりもプラス感情が上回っていると良い。
逆にパフォーマンスが下がるときは、
「苦しい」、「きつい」、「やめたい」、「(自分にとって)速い」そういった感情が強い時である。余談だけど、駅伝等で追いかける側に「焦り」があるとパフォーマンスが落ちる。先頭でも「逃げ切れる」でなく、「逃げ切れるか?」と不安になるとパフォーマンスが落ちる。
つまり、選手がプラスの感情を持てるように応援をするといい。
実際のレースの映像を見ると、「我慢していこう」と苦しさを想像させるような声かけが多く聞こえた。あと、外国人と日本人という括りでアナウンスをしていて外国人集団と走るのは難しいと感じさせる、心理的な壁を作る声かけも聞こえた。あと、「この集団から離れるときつい」というのもよく聞こえる。
それよりも、「いい走りだよ!」「ナイスペース!」とか「この集団いいタイムできてる!」、「記録更新できる」、「27分台出せる!」といった褒めるようにするとのびのび走れる。他には「この集団についていくと楽できるよ」と言われる方が「離れるときつい」と言われるよりプラスになれる。
当然プラス感情だけで走れるなら誰も苦労をしないけれど、大きな要因であることは間違いないと思うので、長距離の記録会は、ボディービルダーの大会並みに明るいキレキレな声の飛ぶものになってほしい笑
本日の練習
2kmジョグ
4km緩急走(100m25秒-100m19秒を、交互)
1.7kmジョグ
ジョグに変化をつけたくて取り入れた。タイム設定(ギャップ)や、距離の設定を正しくすればポイント練習としても使えそうなメニュー。
p.s体重55.8kg
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