実力に応じた練習内容
5000m15分で走る人と、5000m20分で走る人がいたとして、練習メニューを決める際に
これまでは
5000m15分:1000m×6(3分)
5000m20分:1000m×6(4分)
のように同じ種類のメニューで、本数だったりタイムを変えて行っていたけど、これぐらいに走力差があれば実は違うのではないかと考え始めている。そもそも根本的にメニューを変えるべきだ。
こう思い始めたのは、学生のテストに思い当たることがあり、大学に進んだ人なら受けているであろうセンター試験。その問題の仕組みを見ていて、得点段階に応じて求められる能力が違うと気づいたことに起因する。
数学を例に挙げると、
10点以下。代入したり、確率を数え上げれば取れる点数。
10-35。範囲の公式を正しく暗記し切れていない。
35-50。公式を正しく理解。問題文に沿った計算が出来る。補助線を引くなど問題文に与えられていない動作は出来ない。
50-70。補助線を引くなど、問題文に与えられていないけど解答に必要な情報を補える。ただし、大問を完答できない、複雑な計算を含む問題は解けない。
70-90。問題は解けるし、解けなくても解説を見れば理解できる。ただし時間が足りない。
90-100 全部理解しているし、計算も速い。
あくまで目安ですが、大体上のようになる。
つまり求められる能力が違うということだ。当然、点数が高いほど数学力が高いといえる。そして、基本的に公式を正しく覚えているかと計算スピードは正の相関(公式を正しく覚えられる人ほど、計算も速い傾向がある。公式を正しく覚えていない人は計算も遅い傾向がある)。これは長距離で言い換えれば、最大酸素摂取量が多い人ほど、ランニングエコノミーも良い傾向がある。程度には言い換えが出来る。
ただ、上に書いた通り点数に応じて必要なスキルが変わってくる。
例えば、30点の人に計算速度をこだわらせても効果は薄いが、70点の人には効果が高い。
30点の人には時間がかかってでも基礎問題をじっくり解かせる方が良い。
逆に90点取れる人に公式の確認のみを徹底させても時間の損失になってしまう(当然行わないわけではない)
長距離で同じメニューで本数や質を変えることは一見するとレベルに応じた設定に思えるけどメニューの意図から外れてしまうこともある。メニューの意図することが、求められる記録段階にきたら行えば良い。それこそ、
15分と15分30秒みたいに意図はわかるけど実力差がある時に本数や設定を変えて行えば良い。
まとめとしては
同じくらいの実力で、だけど差がある時
(5000m15分と15分30秒など)は同じメニューで、本数やタイムを調整する。
実力差が大きい時(15分と20分)は根本的にメニューを変えるべき。
本日練習
32分ジョグ6.2km
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません