トップアスリートの記録更新は大変

前提①:男子5000mを例に説明

前提②あくまでイメージです。

前提③基準の取り方で大きく結果が変わります

前回に引き続き、上のレベルだと記録更新が大変ということの理由を考えてみる。

前回は5000m全体のタイムに対してどれくらいの割合かを基準にした。今回は、トップアスリートとの差をもとに作成。

5000mの世界記録が12分37秒なので、12分30秒を基準で考えていきたいが、基準が12分30秒にすると差が0秒になり、割り算の関係で不都合が出てくるので12分00秒を基準にする。

上の表の黄色が12分00秒からの秒数である。

その右隣、1秒の価値というのはトップとの差に対してのものである。12分30秒なら、トップとの差が30秒。この30秒に対して1秒は約3.3%ということになる。つまり数値が大きいほど価値がある。この表では、17分前後の1秒と12分30秒の1秒では価値が10倍違うということになる。

その隣「30秒の削減率」は

例えば12分30秒の削減率50%は

13分→12分30秒に縮めた時の数値になる。(計算式は30秒÷60秒=0.5)

この削減率が大きいほど短縮するのが大変になる

その隣の二つは上の削減率を秒数に直したのもになる。

左側は20分→19分30秒の30秒短縮に値するもの右側が13分→12分30秒の短縮に値するものである。

そして1番右側が、13分→12分30秒に縮めるのと同価値の記録になる。

例として一番下を見ると

20分→16分、4分の短縮が同価値といっている。

繰り返しになるけれど、あくまでイメージで実際の記録更新の大変さがこの通りになるとは言えない。トップレベルの短縮はこの表より大変なのが現実。

言えるのは基準の取り方で同じ記録でも価値が大きく変わることと、基準に近ければ近いほど、1秒の価値が大きくなっていくということ。そしてそれは指数的に大きくなるということ。種目が変わるが100mの10.00より速い記録での0.01秒の価値が飛躍的に高いのはそのため。ただ、現状として日本人は10.00が基準になっていたため一気に難易度が高くなっていた。これが基準が9.98に変わったから10秒0付近での0.01秒の価値は相当下がったはず。ここから一気に9秒台や0台がでてくるはず。

1秒価値が変わっていく17分付近、15分付近でメニューを変えていく。体幹やウエイトトレーニングを入れるようにしていく。そういったメニューの工夫が大切。

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