レースにおける目標設定

今日は完全休養。昨日5000mTTを行ったので自分のレース中の目標設定方法を再確認してみる。

私はレースにおいて、記録的目標は少なくとも3段階を用意している。この設定は当日そのもので決める。なので気温とかその日の体調は考慮している。下では一応良コンディションの記録会でそこそこ練習を詰めていた想定。間違いなく自己ベストは出るぐらいの心持ち。

昨日を例にすると実際の記録が16′27であったが、

16分00秒

16分10〜15秒

16分30秒

16分40秒切り

17分切り

の5段階に分けていた。そのうち3番目を達成できたということになる。

それぞれの意図を見ると

・超絶好調目標

16分00秒がこれにあたるけれど自分自身への想定を超えた目標。ある意味これを達成出来るとはあまり思っていないけど設定しておくもの。良い方向でのブレーキ。例えば最初の200〜1000mが思いのほか速く入った時にここを狙うかどうかを判断する時に使う16分であれば1000m3分10秒で入った時にキープをして超絶好調目標を狙うか、落とすかを判断する。想定外を想定しておいて冷静さを保つようにする。ここで3分05秒とかなったら全力ブレーキをかける。

・絶好調目標(理想)

上から2番目。ここを目標にレースを進めていく。必然的に入りの1000mもイーブンになるようにする。16分15秒に対して1000m3分15秒。イーブンペースを保てるように心がけていく。想像できる限界。大幅ベスト更新の感覚。

・好調目標(やや満足)

ここが真の意味での目標タイム。十分達成出来る目標。レース直前に設定しているので、5回行えば3回はクリアできる。

トップアスリートはわからないけれど長距離では1,2秒ベスト更新を目標に記録会に出ることはほとんどない。16分42秒の人が16分39を目標とかはあるかもしれないけど。そのため基本的には絶好調目標を目指していく。好調目標はいわば、絶好調目標を逃すと決まった時の切り替え先になる。昨日でいうと

2000m通過が6分30秒であったけれどその時点で少し無理をしている感覚があった。そこで無理せずに好調目標に切り替えてペースを落とすことにした。極端な話絶好調目標しか持っていないと、ペースが少し落ちた時に無理矢理上げ直さないといけなくなる。その結果4000mで、バテバテになる等をしてはいけないので好調目標を設定している。この目標を下回らないようにペースを上げたりするのはあり。

・最低限目標

16分40秒であれば、前半で間違いなく3′20/kmより速く貯金ができているはず。この貯金を使い始めた時に切り替えるべき目標。実際に昨日はコンディションが良かったので、よほどのアクシデントがない限り達成出来るとわかっていた。貯金を使い始めた時に間違いなく大慌てになる。ここで慌てないようにして次回以降に活かすためのレースになっていく。

・絶対クリア目標

腹痛が起きようがクリアする目標。アクシデントが起きた時にどのように対応するかの訓練と割り切る。

それ以外に、毎回設定することとして「完走する」を一番下の目標にしている。この目標に切り替えた時は相当のアクシデントが起きているはずなので途中棄権の可能性も大いにありえるが、冷静に判断できるように目標として設定している。

目標を段階分けしているのは、レース全体でのモチベーション維持が大きい。気持ちをきらせば一気に撃沈することが多いのでそうならないように細かく目標設定を行う。そうすることで目標達成出来る回数も増え前向きに反省ができる!

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